和風フリーホラー【幽霊屋敷桜】
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■ ロボットアニメーション
当方が物心付いた時に初めて貰った玩具は「イデオン」の超合金。子供の頃は「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」「機動戦士ガンダム」が毎年再放送され、富野由悠季監督のリアルロボット世代です。記憶は薄いですが、「勇者ライディーン 」や「マジンガーZ」の再放送も見ており当時一番好きだったのは「巨神ゴーグ」です。
よって恋愛物や萌系には興味は無く「リアルロボット」をこよなく愛しているつもりでしたが、「スーパーロボット大戦 」シリーズをプレイしようとしたところ、大半が分からず断念。そこで「スーパーロボット大戦 」がプレイ出来るようにロボットアニメを制覇する企画です。

※ ネタバレあり
※ 前々サイトのバックアップから引っ張り出してきた物ですが狂気です
交響詩篇 エウレカセブン
交響詩篇エウレカセブン Blu-ray BOX 1 (アンコールプレス版)
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交響詩篇エウレカセブン Blu-ray BOX 2 (アンコールプレス版)
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ストーリー クオリティ
感動 笑い
熱血 エロ -
結末 お奨め

レビューテレビシリーズ 2005年4月~2006年4月 -
原作 BONES/監督 京田知己/全50話
(視聴回数/1回)
□ パロディー構成で、全話泣かそうとメリハリがない
じっくり見るべき作品
放映当時から好みの絵柄と雰囲気で気になっており、1巻の初回版を購入するも他の作品を様々見ていた為、チャンスを逃します。それから数月が経ちスロット化がされ、低迷していた5号機を建て直しす程の大ヒット。初代北斗の再来とまで言われました。当然の如く私も虜になりましたが、敵味方の区別が付きません。熱いと書かれている「アネモネ」のカットインは誰の事かも分かりません。これを切っ掛けに原作を見ようと思いDVDを全巻レンタルし一気に視聴しました。

50話×25分=1,250分を三日間で見てしまったので、リアルタイムで毎週楽しみにし一年かけてじっくり見れば熱狂的なファンになったであろう作品です。よって書きたいことが沢山あり長くなってしまいました。

最近は13話~26話中心なのに良く50話もクオリティを保ちながら放送していたことに驚きます。普通は中だるみや、関係の無いエピソードを入れて誤魔化すのですが、総集編が一回あった程度です。スロットで伝説となった「フットサル」の回はそれに含まれるかも知れませんが、お気に入りです。

パロディ要素
パロディやオマージュ作品は希にある分には面白いんのですが、最近は多すぎますね。設定や世界観は全体的に『ラーゼフォン 』に近い。LEOを発掘する所は『オーガス02 』『ターンAガンダム 』など。完全な機械ではなく意志のある生物兵器な所が『エヴァゲリオン 』『ブレンパワード 』『ラーゼフォン 』LFOの形や走行形態に可変する所は『メガゾーン23 』。特殊部隊S・O・Fは『銀河鉄道物語 』のSDF小隊、もしくは同作品のSPGと有り触れた世界観を繋ぎ合わせた感じです。

タルホは役割から声質・口調までエヴァのミサトさんで、ホランドとの関係まで同じ、賢人会議や「アゲハ構想」は、エヴァの会議と「人類保管計画」、『極秘』の印鑑はそのもの。第2話で暴走し、暴走が終わった場所から話が始まるところもエヴァ。
サマー・オブ・ラブ」「セカンド・サマー・オブ・ラブ」→「ファーストインパクト」「セカンドインパクト」 、そして精神のみ一体化し共存するなど。

人類が宇宙船に乗り地球を離れ、また地球に戻ってくるのは『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 』と『メガゾーン23 』。特に「実は地球だったのか!!」は『愛・おぼえていますか 』実写なら元ネタの猿の惑星ですね。

エウレカとレントンの「」の存在とグレートウォールの存在は『オーガス 』の特異点と大特異点。最初は球体雲コーラリアンは『ラーゼフォン 』の東京ジュピターに近いかなと思いましたが、精神世界に行くので『オーガス 』の方が近いですかね。劇場版の方は、時間の進みが違うので『ラーゼフォン 』寄り。自分たちの望む世界に作り替えられる所は『オーガス 』と『ラーゼフォン 』。地球が殻に覆われてる所も、『ラーゼフォン 』で地球が卵の殻に包まれてるイメージに近い。

最初に地球外知的生命体と接触したロケット「EUREKA」は、『トップをねらえ! 』の「るくしおん」を彷彿させます。月光号や白鳥号、銀河号などの名付け方も『トップをねらえ! 』をイメージさせます。コーラリアンが白血球的な存在なのも『トップをねらえ! 』、ホランドが足を怪我をし杖を付いているシーンも『トップをねらえ! 』のコーチですね。

アゲハ隊の服装は『トップをねらえ! 』、連邦軍はティターンズ、サクヤ様は天地無用を彷彿させます。孤児3人組は初代ガンダムの設定か、オールレンジ攻撃・ビット・ファンネルなどはガンダムの兵器を意識しているようです。エウレカに羽が生えている妖精姿なども含めて、『ダンバイン 』のバイストン・ウェルも意識しているのだろうか?
The ENDやアネモネ・ドミニクを見ると『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness- 』を思い出す。 特に劇場版のデビルフィッシュ「スーパーパック」装着時はブラックサレナ「高機動ユニット」を彷彿させる。

エヴァ以降の作品の方向性
エヴァがヒットしてから、ロボアニメには駄目な方向性に変わってしまいました。「鬱アニメ」と呼ばれ最後まで暗く憂鬱になる展開で人が多く死にグロシーンがある。そして「」。最初に設定・世界観を明かさずに謎をばらまく、話が進むに連れて更に謎や複線をばらまき、制作側も収拾できなくなり謎を明かされずに終わる。分かりやすい作品の方が入り易いので好きです。面白くて何度も見たくなる作品は良いのですが、最近の作品は複数回見ることが必需で辛いです。

そして設定資料集や小説などを調べないと理解しきれない所。設定資料集は作品をより深く楽しませる補助的な物なのに読まないと理解できないのですからね。本当はアニメ内で全て理解させないとならないのにそれが出来ていない。アニメ版しか見ない人も居るのだから作り手が下手ということ。

全話感動させようとさせ失敗している
全話少し良い話で感動させようとして失敗している気がします。確かに見ている時は全話目頭が熱くなりますが、見終わった後に心に残っていません。何の話で感動したのかのすら忘れてしまいます。感動とは色々と積み上げて行って一気に泣かせる物。
気丈なアネモネとドミニクの下りはそれが出来ていたので感動致しました。毎回泣かせようとしても軽い物になってしまい大きな感動が残りません。

レントンとエウレカの恋愛話は、同じ事の繰り返しで泣かそうとしています。正確では無いが以下のようなループになっています。
エウレカ君を守る→”言葉の誤りで心のすれ違い→理解し合う”
エウレカ怪我をする→”言葉の誤りで心のすれ違い→理解し合う”
レントン怪我をする→”言葉の誤りで心のすれ違い→理解し合う”
エウレカ病気になる→”言葉の誤りで心のすれ違い→理解し合う”
レントン病気になる→”言葉の誤りで心のすれ違い→理解し合う”→レントンを守る

レイトンは泣き過ぎで、ただの泣き虫です。
ロボアニメに取って恋愛話はオマケ程度の方が泣けるのに、全話恋愛話では…。一般市民は虐殺され死に過ぎなのに対して、主要メンバーは死な無いのも頂けない。

笑いのシーンを多くして欲しかった
物語で泣かすには、笑えるシーンを多く入れた方が良いと思うんですが…メリハリが大切です。よってファンの間で嫌われている「フットサル」の回は大好きです。あの馬鹿さは『カブトボーグ 』を彷彿させ、「レントン、邪魔しないで」 や「キャプテン翼」の立花兄弟のネタは面白かったですね。シュートが打てるのにパスが出来ない理由が分かりませんが…私はサッカーが下手でパスしか出来ませんでしたから。

序盤の「最悪だ」や「ゲロンチョ」ネタも良いですし、艦内の人が全員「エウレカ父親ってどういった存在?→レントンが父親になりたい→エウレカを押し倒そうとしている」と勘違いしていく下りは大好きでした。「フルメタル・パニック! 」系のノリは好きです。

”和平物”と”後は自分たちで想像して下さい”は逃げ
マクロス系の話に多いのですが、ラストバトルが無く共存することを選ぶ和平物は当初は斬新でしたが、今では多すぎて新鮮味が無いです。そもそもロボアニメとしては爽快感が無いので嫌いです。
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 』の感動は真似では出せません。エウレカも何故か最後に敵の13,000隻の大艦隊は無視されます。そして大昔地球に侵略してきた知的生命体のスカブと共存を望むという物。

エンディングも二人の行方は「見ているファンの方の想像におまかせいたします」落ちです。最後に主人公とヒロインが行方不明になり、後は「想像して下さい」は見飽きました。結局アニメは作品中に描かれた事のみが事実なので、その後の世界なんて無いんですよね。ファン解釈は想像でしか無く事実にはなりません。これは最善の完結方法を考え付かなかった逃げで、最後まで作品を作るのがファンに対する礼儀だと思います。

仮に続編が出たときは、想像してたことが全て否定されるわけですからね。例で上げると『ゲートキーパーズ 』という作品は、最後やっと主人公とヒロインが結ばれましたが、後に発売された続編OVA『ゲートキーパーズ21 』で、前作の主人公は別の女性と結婚し死亡、ヒロインは田舎の教師という前作のファンの想像を全て否定しました。
■ 感動した話 Best3
Best1 第48話 バレエ・メカニック
ファンの間でも伝説の回。主人公達(レントンとエウレカ)は、出会った瞬間に結ばれた感じで、対した難関もなく、ずっとべったり状態でしたので感動は薄かったです。些細な事「突然言葉を誤り→心がすれ違い→お互いを理解→戻る」のネタの繰り返しがしつこすぎました。1回離ればなれになりましたが、26話で簡単に再開してしまいましたからね。

しかしドミニクとアネモネは難関が多く、アネモネはデューイに心を寄せていてドミニクは嫌われていました。そして絶望病患者から作られた人工的なコーラリアンで、頭痛等で気が狂っていてそれをドミニクは必死に見守っていました。

アネモネの花をプレゼントし、段々とその心移りの様子を花に例え「捨てる→花を大事に持つ→花をガラスのコップ入れて育てると」ドミニクへの心情を上手く表現していました。やっと気付いたときにはドミニクは真の正義に目覚め敵側(主人公側)に寝返って離ればなれとなり、その時の絶望したアネモネの涙や顔が印象的です。

いきなり女性の優しい語りで始まり、誰の声だと分からずにいるとアネモネでした。「~気になる人・・いた・うん・・過去形」「今更伝えておけば良かった自分にちょっと自己嫌悪」今までこんな可愛らしい女の子の様な喋り方じゃ無かったのにとビックリ。「過去形」という言い回しで、どちらかが死んだ後の回想シーンかと思いました。

最初は司令クラスタにドリルを打ち込みましたので、ドリルが中を掘っていき破壊するのかと考えていると反射板が出来ました。あれは威力増幅装置で「バハルックスウェル」を当て司令クラスタを破壊すると解釈。

何度か48話を見直すと「どうやらTHE ENDはつぎ込んだ予算分は仕事をしてくれたようです」とのセリフから作戦は成功、そしてアネモネはドミニクにもう会えない(死ぬ)って事を考えると、あれは「巨大衛星兵器オラトリオNo.8」の標準装置でアネモネ事司令クラスタを破壊する予定だったのでしょう。

空中から落下し抱き合いながら『F91 』の様にクルクル回転するシーンに一番感動をしました。アネモネの顔の険が取れていき、優しい乙女の表情に変化していきました。落ちていく時に手が届かないが、(うる星やつらに出てきそうな顔の)ペットがアネモネとドミニクの手を引き寄せ「~初めて見せてくれたねそんな顔、とても素敵だ」「はっ・・・・きこえない」「好きだと言ってるんだ」→キスまでの流れは涙がボロボロでした。

勿体ない所はその後即THE ENDがアネモネ達をかばい破壊され、二人は戦闘には出てこないんですよね。アネモネとドミニクがTHE ENDに乗り二人で一緒に戦って欲しかったかですね。2人で仲良くコクピットに居るシーンがあったら更に泣けましたね。

Best2 第26話 モーニング・グローリー
本来は、この作品にとって一番の名シーンなんだろうが、48話に全部持って行かれた感じです。あまり印象に残らなかった理由が、この後の27話からオープニングが変わり、作画が崩壊し素人作品やMADの様で一気に冷めたこと(TV出なくDVDで見ているので即でした)。
26話の折り返し地点で結ばれてしまったので、エウレカの影が薄く目立たなくなり、操縦もレントンと活躍の場が少なくなる。この話入れるの早すぎたのではないだろうか。

Best3 第22話 クラックポット~第24話 パラダイス・ロスト
チャールズとレイの登場話。二人が死ぬ話よりもこちらの方が感動しました。この話は子供の生むことの出来ないビームス夫妻の暖かさと、寛大さ。そしてレントンを自分たちの子供になって欲しいという愛情。
レントンは1回も「パパ・ママ(お父さん・お母さんでも可)」と呼ばなかったのが残念。
第27話「へルタースケルター」(チャールズ死亡)第28話「メメントモリ」(レイ死亡)は感動させるのが下手というか、「チャールズさん」では感動しないですね、ここは「お父さん」と呼ばせるべき。あとレイが左腕と両足?がもげて、這いずって左腕の婚約指輪を取りに行くシーンは気持ち悪いだけで感動は無理です。この作品は立っているキャラと好敵手が少ないので、唯一良いキャラだったのに殺すの早すぎです。

どうせならゲッコーステイトの仲間となり、レントンの義理の親になってくれた方が良かったかな。
■ 主人公・ヒロインの器
ヒロインがちょっと怖い
エウレカは初登場時は綾波レイのように無口で感情も表に出さず、それによって時々見せる表情が可愛いらしく見た目もヒロインそのものでした。第19話「アクペリエンス・2」でスカブに取り込まれてから、髪が抜けたか短くなってボサボサ、眉毛も無くなり、全身に血管が浮き出た後の様になり、見た目がとても怖くなりました。現実なら見た目より心と言う方も多いですが、これは娯楽であるアニメなので理想の容姿を求めさせて欲しかったです。

それに加え幼くなってしまいましたね。今までお姉さんの様な姿だったのに子供の様になりました。身長も縮んだ様に感じます。

デザインが悪く、漫画で怒った時に表現する筋のような物をおでこの左上に描くから、常に怒ってる様に見えました。アニメなので数話で直ると思い待ち遠しく見ていたのに全く直らず、直す気配もなく……溜息が出ます。

第36話「ファンタジア」にて「綺麗な姿を見て欲しい」と化粧を覚えるも、最後に1回して貰ったのに次の回からまた元通り。
第41話「アクペリエンス・3」にて同じコーラリアンのサクヤが姿を直してくれると言ったのに、「私がいままで生きてきた事の証だから」と先程の「綺麗な姿を見て欲しい」という話を否定し矛盾させる。制作スタッフはあくまで姿を戻したくないらしい。
しかし出て行くと何故か髪が短くなる前以上に伸び眉毛までも復活。勝手に解釈すると、傷は生きていた証だから直して欲しくないが、髪と眉毛は関係ないから直して貰ったのだろうか?なんか強引だですね。

地球に行ってからは左腕がスライムのように腫れていき、「見ないで!!」とのセリフは『アミテージ・ザ・サード 』が肌から機械が露出してしまったシーンを彷彿させられました。ついには左腕全部がスライムになりスライム状の羽が生え益々怖くなっていきます。ここまでは可愛かったが、最後に指令クラスタになる瞬間はとても怖いですって。

姿が変わっても」とは言っても、元々は殺戮集団で無抵抗の一般市民を虐殺して、街を壊滅させている事もお忘れなく。

パイロットを分けるべきだった
ロボアニメに珍しく、二人乗りの機体でニルヴァーシュの左の操縦席にはエウレカ、右の補助席にはレントンでした。しかし主人公の乗る右座席は意味が無くただ居るだけ。エウレカ達が捕まった時にレントンが操縦し、レントンの方が上手いことが判明。二人とも操縦できるが、操縦席はひとつしかないのが失敗。

よってエウレカは体調が優れないという理由で10話近くお役ご免。やっと復活するもレントンが左の操縦座席にエウレカが右の補助席になった。エウレカはニルヴァーシュと話せて仲が良い設定も、レントンの方を気に入ってしまい、エウレカの存在が「」になる存在のみで影が薄くなってしまう。エウレカが戦ってる姿が見たかったですね。

最後までエウレカが操縦する方が良かった。エウレカは操縦と機械との会話ができ、レントンはニルヴァーシュに好かれてる事と修理が出来るという二人の特徴を分けるべきでした。そもそも「コンパク・ドライブ」が無くても操縦できるエウレカと「アミダ・ドライブ」の設定忘れているのでは?
それを生かした「コンパク・ドライブ」が盗まれてニルヴァーシュが動かせなくなり、取り戻すエピソードとかあれば良かったですね。

そして制作側もコクピットが遠すぎると思ったのか、ニルヴァーシュ type ZERO spec2では隣通しで手が握れるようになっています。

主人公の成長物はもう飽き飽き
ロボアニメの王道、主人公が子供で成長を見守る作品は見飽きました。新作が出る度に主人公の成長を見守り続けなければならず、成長した主人公の姿を見る時間は短い。例えるなら、『逆襲のシャア 』や『劇場版ナデシコ 』の様に成長しきっている「主人公無双」の作品の方が落ち着いて見られます。

レントンは最初に成長して「君が好きだ」と言っていますが、そこから退化と進化の繰り返し。途中から気遣い無しにエウレカに変なことを言ってしまい「心のすれ違い→分かち合う」パターンは、いい加減に飽きました。最初に好きだと言っているのが無かったことになり26話まで持ち越しですからね。

私が一番嫌いな「僕が一番ガンダムを上手く操縦できるんだ」と天狗になる話が何話か続き、そしてエウレカがスカブに取り込まれてしまいます。

途中に暴走し敵パイロットを虐殺し生身の腕が落ちるグロシーン。そこで人を殺していることに気付き絶叫。あの後どうやって収まったかや周囲がどう対処したかは無く、エウレカをスカブから清め助ける話に以降。2つの重要な話を同時進行させてしまった為に消化不良気味。

今まで私はコクピットを外し死者を出さないように戦っているのかと思っていましたが、レイトンはずっと殺し続けていたのですね…その事にビックリしましたよ…。そして、それを全く今まで気にしてなかった主人公って…で、おきまりの船を下りて逃げる話。そこで「ランバ・ラル」と出合うわけですね。

レントンは地球で自分で左腕を石で殴って破傷風とはね…馬鹿かと。「君を守る」を何度も気安く使っているが全然実行しておらず、ヒーローの器では無い様です。エウレカを守ってる感が無いんですよね、逆に守られてる感じがします。
守るというのは『劇場版ナデシコ 』の「アキト」や、『ポケットの中の戦争 』の「バーニィ」の様な感じなんですけどね。

アネモネが人気出た訳
第48話「バレエ・メカニック」のドミニクとアネモネに全部持って行かれた感じですね。それまではレントンとエウレカが脚光を浴びていましたが、これにより薄くなりました。しかしこの話がなければ駄作になってしまいます。カテジナさんがいないVガンダムのような物です。
あとは最終回の押しが弱かったですね。もっと感動するレントンとエウレカの話だったなら良かったのですが、最終回より26話の方が感動しました。

ドミニクは髪型は「麻宮騎亜」先生の『快傑蒸気探偵団 』を彷彿させるキャラでしたが、見た目も格好良く軍人の固まりでの様な人でした。実際は正義感が強く純粋。第13話「ザ・ビギニング」にて「お互い厄介な女に惚れたもんだ」とレントンを認め、第29話「キープ・オン・ムービン」ではレントンのお爺さん、人の優しさに触れ涙し軍人らしさが抜けていき正しく物を見る目が出来ていきます。そして第45話「ドント・ユー・ウォント・ミー?」にて人体実験で死んでいく少女達とアネモネの正体を知り、連邦軍を裏切るまで成長します。

アネモネは最高指令のデューイに気があり、ドミニクは蹴っ飛ばされたり噛まれたりする程嫌われていたのに、「本当に愛するべき人に気付く」この展開は大好きです。私にとって『北斗の拳(コミック版)』の最終回の影響が強いかも知れません。

これまで慕ってたデューイとのダンスの後に白髪が肩に付いてるのを見付けると、気持ち悪がっていて叩き落とします。ここで完全に心はドミニクにあり、ドミニクが造反した事を聞くと「ふぅ~ん逃げたんだあいつ・・逃げちゃったんだ・・・アハハハハ」と絶望の表情で泣くのが良い。
アネモネの花と、好感度により重さの変わるペットの存在も大きいですね。この作品は2周目はドミニクとアネモネ目線でみると楽しそうです。

子供達3人組の存在が最初から最後まで邪魔
子供達3人組が話を悪循環にしています。子供達が邪魔ばかりしてなければ、落ち着いてレントンとエウレカを見守りながら作品を楽しめ、もっと2人に愛情が愛情が湧きました。地球でレントンにライフル銃を構えた時はヒキました。親にライフルを構えるような子供は怖いです。

そして最後に戸籍で父親レントン・母親エウレカで子供達を養子に迎えていますが、16歳の夫婦に7歳や5歳の養子って…年齢近すぎではないでしょうか?やっとの思いでレントンとエウレカが一緒になれたのに2人だけの幸せな時間が無くなってしまいます。一年間行方不明の間に2人の時間を過ごしたと考えたい。

ホランドとタルホが引き取るのが最善でしたが、もしくは子供の生めないチャールズ夫妻が生き残っていれば良い結末を迎えられそうでしたが。エウレカが母親という設定は面白かったが、既に子供のいるヒロインは見てる側(特に男の子)がのめり込むには無理があります。
■ エウレカの突っ込み所
ray=outはどんな雑誌?
ゲッコーステイトの雑誌「ray=out」を購読していたレントンが憧れリフを始めたので、全国的な若者雑誌という印象でした。それは仮の姿で、ゲッコーステイトに入るとテロ集団。何故テロ集団が若者のアイドルで、雑誌などを飾っているのが疑問でした。
話が進むと自主制作しているインディーズ誌と判明。全国の書店に置かれる様な雑誌ではなく政府の陰謀を暴く記事が掲載されている思想系・宗教系雑誌。これではレントンが田舎町で購入し憧れるのには無理があります。

テロ集団なのに顔を出して良いのだろうか?幹部クラスは周知されているにしろ、新人のレントンを表紙にしては世界中にばれてしまいます。あり得ないが若者達はゲッコーステイトの正体を知らないと過程しても、軍隊や警察に知られてしまうのでは?活動の障害となります。

設定では「リフやファッションの記事で注目を集めると同時に政府が隠蔽しようとする事実について民衆を啓蒙する」とあるが、軍隊はゲッコーステイトと実際に戦っていますし、みんなテロ集団だと知らない理由が分からない。発禁にすらなってません。雑誌が『Newtype 』に見えるのは意識してるのか?

タイアップ
最近のアニメ・ゲームはTVCMや玩具・円盤の売上だけでは厳しいので、スポンサーと契約して作品内に使うことがある。「PIZZA-LA」が多々出てきますが、艦内で食べているので流石に宅配ではないらしい、冷めており電子レンジで温めていますしね。これは冷食か街中で買った物を保存しているのでしょうか。デニーズで食事もしています。

タルホ
タルホは、冷たく当たるホランドからいつもレントンを庇っていて、良き理解者だったのに関わらず、レントンがホランドへ輸血するエピソードで豹変。ホランドが昔付き合っていた姉のダイアンと同じ血が入るのが嫌とか唐突な展開。「あの人の弟だから?」と過去に触れられてはいたが、それならダイアンを思い出すからレントンとホランドが一緒にいる事を拒否している描写を入れて置かないと行き当たりばったりに感じます。

タルホが突然髪を切りヘソ出しミニスカルックを止めた理由を、鈍いホランドは、やらしい格好で誘っても気にかけてくれないからだと思っていました。その姿を見て回りが子供が出来たのかと勘違いするギャグと思っていると、まさか実際に子供が出来ていたとは。ヘソ出しミニスカより、全身スーツの方がやらしく見えるのは気のせいでしょうか?

ホランドはロリコン?
ホランドは幼いエウレカと「」になる存在になろうと見守ってきました。当初は世界を救う捨て駒になろうとしていると見えましたが、レントンが選ばれると嫌がらせばかりし実はロリコンなのでしょうか?
最初はレントンの姉に捨てられ、兄の恋人だったタルホと結ばれるが捨ててしまい、エウレカを選ぶがエウレカには選ばれずタルホに救われ子供を宿すと、女運が無いのかホランドが悪いのか悲惨なキャラです。

OPとEDが多すぎる
曲が13話ごとに変わりOP・ED共に4曲もあり多すぎです。話数は決まっているのだから、26話区切りがベストです。そして第三期のオープニングの酷さ。素人が作ったMADかと思いました。キャラクターだけではなく、ニルヴァーシュの作画も酷い。26話で感動した瞬間に27話から変わったOPを見て冷めてしまい、しばらく面白いと感じませんでした。第三期のエンディングのアネモネは可愛い。

スカブ・コーラルは侵略者では?
地球に存在せず突然やってきて地球上の生物を全て取り込み、地形を変化させ人間を殺し住めなくさせ追い出した訳なので、共存しようとはおかしな話。一方的な虐殺を行っておいてそれは無い。
エヴァと同じで精神的に一体化してもそれは生きて無い。自由に行動し、自由に考え、自由に悩むのが生きてる証拠。死んでいるのと同等。

明らかにスカブは侵略者なのでデューイが殲滅させようというのは間違いではないが、一般市民を大量に殺したのは間違い。数百年以上前に宇宙船に乗り地球に戻って来たときに、何故まずは先にスカブを全て焼き払わなかった?移住が終わってから駆除しようというのは順序が逆。一般市民が無駄死にするだけ。

コーラリアンで民衆を殺す必要は無かったのでは?
デューイは宇宙からミサイルを打ち込みコーラリアンを発生させ、街の住民を全員虐殺していました。それはコーラリアンの司令クラスタを反応速度により位置を計測する為でしたが、何故に街の近くに毎回打ち込むのだろう?司令クラスタを特定する為に適当に打ち込んでいくのなら、街の無いところでもよいのでは?
それも住民を避難させてからでも遅くないのでは?自分たちが発生させてる事が知られたくないなら、適当な嘘情報で避難させてから、バレないように打ち込めば良い。クーデターを起こすために利用したとしても全ての街で行う必要も無いです。ただ敵の残酷な姿を表現し悪役を作りたかっただけですね。

父親と姉は何処に?
お姉ちゃん、お姉ちゃん」と行方不明の姉を探しているのは『聖闘士星矢 』を彷彿させられます。姉は行方不明で死んでない筈なのにスカブの中に存在し、父親も実験失敗の爆発で突然消えました。当初は何処かで生きているか、爆発の高熱で蒸発(気化)したのかと思ってました。
調べた所、姉は絶望病で精神だけ取り込まれ体はどこか別にあり、父親は実験の失敗で体事取り込まれたとの事。あれだけ姉と父の存在を引っ張っておきながら落ちが弱すぎましたね。何処かで生きておりストーリー進行上の重要人物かと思いました。

レントンの父親アドロック・サーストンは英雄と呼ばれているので軍人を想像していましたが、科学技術者でした。科学者で英雄というのも珍しいですね。
サマー・オブ・ラブ」を止めた英雄とされていますが、その名前を聞いたチャールズ夫妻の動揺の激しさ、その事で子供を産めない体になった事を考えると、「サマー・オブ・ラブ」を起こしたのも父親では?英雄でなく戦犯では?

アネモネはコーラリアン?
目の色や赤いラインがエウレカと同じでしたので、ずっと敵側のエウレカだと勘違いしてました。両方にエウレカが存在し戦うのを楽しみにしておりました。後半で分かりますが、絶望病の少女達を収容しそこから作られた存在。例えるならエウレカを「ニュータイプ」とするとアネモネは「強化人間」で、作られたエウレカでした。
ゴンジイの実はコーラリアンだったは唐突過ぎです。物語内にキーワードを全く出さなかったので、思い付きだと予想。

アネモネ・ドミニクはハッピーエンド?
アネモネとドミニクはハッピーエンド?という記事を目にし、幸せになった筈のに何を意味するか分からず。劇場版を見たところ、目の線が消えると死ぬんですね。寿命がとても短く後数年しか生きられないとの事。やっと結ばれてもアネモネは去ってしまのでバッドエンドと考える方もいるんですね。それでTHE ENDの次のパイロットを探すように命令されたのか?

子供達の親を殺したのに
子供達は、親を殺したエウレカを親代わりにし一緒に過ごしています。子供達は何故か触れず、知らなかったの如く仲睦まじい、見ていた筈なのに。幼すぎて記憶に無いのか、恐怖で記憶が抜け落ちていると自己解釈していましたが、やっと地球に行ってからで触れられました。今更感がありましたが、長男だけが覚えていて幼かった2人は覚えて無い様です。母親の死んでいく感覚はあった様ですが。

長男は、親を殺された事を知っていながら「僕たちのママを取るな」でしょう?普通恨んで懐かないと考えますが、それこそエウレカは敵で殺される気もしますが…母親離れをした細かなエピソード、研究所でカメラの扱い方を教えて貰ってるシーンもあったのに、そのエピソード無視してまた「僕たちのママを取るな」ですからね。

エウレカセブンは解決したエピソードを何度も何度も掘り返し、同じ事で感動させようとする傾向があります。

ドミニクとユルゲンスはどちらが有能?
イズモ隊旗艦イズモの艦の艦長ユルゲンスはドミニクの助言を聞き入れず作戦失敗。これにより頭の固い軍人と天才ドミニクを図式し視聴者に伝えたいのかと思ったら、それ以降はドミニクの助言が全部間違っていて、冷静なユルゲンス感情的なドミニクと図式が逆になってしまい、何をやりたかったのか良く分かりません。

EUREKAの意味は?
第1話からコンパク・ドライヴに「EUREKA」の文字が何度も浮き出ていますが、エウレカも周囲も無関心なので、エウレカ本人とはあまり関係なさそうです。終盤で初めてスカブが地球と接触した時にぶつかったロケットが「EUREKA」だったと明かされますが、強引にこじつけた気がするのですが…序盤から引っ張って来た重要なキーワードがロケットの名前?
そのロケットの名前をずっと伝えようとしていた意味は?

エウレカは機械の心が分かるのか?分からないのか?
エウレカはずっとニルヴァーシュと話していましたが、ノルブは「エウレカはニルヴァーシュの心が分かる訳ではなく、他の生命体の中に突然放り込まれ、自分と近い存在のニルヴァーシュと心が通じているように感じているだけ」と、今までの設定を全否定し種明かし。

しかし、その後も普通にニルヴァーシュと会話し、THE ENDとの戦いでは確実に話しており”最終回に至っては本当にニルヴァーシュが喋りました。 あれはお姉さんの声との事ですが。ノルブの言った台詞は視聴者を混乱させるだけで余計だった様に感じます。

グレートウォール
グレートウォールを使用し異世界に行きましたが、実は地面の下に埋まってた空間と地球を殻が覆った世界でしたので、中に潜っただけ。穴を掘れば誰でもいける物理的な世界。12,000年前後の世界で宇宙移民をする技術があるんだから、それぐらい早く気付と。

地球
一般のアニメは自分たちの住んでいる世界観(星や環境)を序盤に教える物ですが、エウレカは全く触れられませんでした。最初は未来の地球で世界が崩壊した後と予想していましたが、”大昔に人間が生まれた地球という惑星があったという”エピソードや、移民の回想シーンの下りは、『田中芳樹』氏の作品を彷彿させられました。
地球は何処か分からない、ここは移民先の別の惑星としながら実はここは地球だったという『 愛・おぼえていますか 』落ち。宇宙船で地球から旅立ち再び戻ってきたのか?7,000年もかけて…他のの惑星に移民したエピソードが無いことを考えるとずっと宇宙船で?

地球の指輪
地球に落ちていた透明の石の中の指輪をレイトンが見比べるので、最初チャールズ夫妻のレイの方の指輪が頭を過ぎりました。ここは死んだ人達がたどり着く世界なのかと。その後、全く触れられること無く終わりました。
疑問に思い調べると、大昔地球に住んで居た人間の指輪が長い年月で石になった物、その年月の長さを表しているとの事。アニメ内のどこかで説明してくれないと意味が分からないです。地球上には沢山の高層ビルなど石や鉄の文化があったのだから、全て木や海と言うのはおかしいので、遺跡も表現するべきだったと思います。

ティプトリーおばさんがホランドに渡し、エウレカを清めた金の水は「ヴォダラクの聖水」で、地球の海水をスカブを通して汲み上げられた結果、金色に変色しているという物との事。

人型コーラリアンって何?
地球でエウレカの体に出来ていった緑のスライム状のものは何だったのか?劇場版では日焼けの様に次第に直っていったが、TV版では関係なし。そして何故羽が生えた?あのまま育つと何になる?蝶のような羽が生える前に繭に包まれる描写があれば面白かったですね。
サクヤは何故蓮の花になった?結局コンパク・ドライヴを抜き取ったのは良かったのか悪かったのか?

コンパク・ドライヴって結局何?
コンパク・ドライヴが心臓に埋め込まれたノルブとデューイ、心臓に埋め込むと何の効果があるのか?本当の心臓はもう無いのか?そして何故デューイは自殺した、死んだらコンパク・ドライヴは爆発でもするのか?ノルブが単独で乗り込んだところを見るとその可能性も高そうだが、コンパク・ドライヴは爆発する物ならLFOは危なく、デューイが死んでも平気だった。
エウレカとアネモネの首輪と直結してただけなのか?デューイの生体反応がスイッチなら別にコンパク・ドライヴは必要無いのに。だとするとノルブ救出作戦の必要性は?

コンパク・ドライヴの存在や定義があやふやなんですよね。LFOを動かす為にパイロットの意志の疎通をさせる鍵的な事は分かりますが、発掘時にLFOとセットで出てくる物なのか、自分たちで作ってる物なのか。見つめてると絶望病になりますし…。人工的な物だと仮定するなら、絶望病になりスカブに精神が取り込まれる意味が分かりません。

エウレカを司令クラスタにした理由は?
デューイは「スカブ・コーラル」の司令クラスタを破壊することが目的で破壊。実はエウレカを変わりの司令クラスタにする罠だった。司令クラスタが必要なら、破壊する意味はあったのだろうか?もしエウレカが司令クラスタで無ければいけない理由があるなら何故か説明して欲しかった。自分の言うことを聞かせたいのならアネモネが最適だろうし、それ以前に自分が死なないと無理なら命令できないという。

エウレカが必要だとしたら、最後に何故爆撃で殺そうとしているのか。「エウレカ殺すの失敗→負けて実はエウレカが鍵の罠でした」と言われても、デューイが死んで発動なら本物の指令クラスタ破壊した直後に、エウレカを殺そうとせず勝手に自害すれば良いだけです。
視聴者としてはデューイ頭が良いと感じずに、何を言っているんだ?と思ってしまいます。そもそもデューイは何をやりたいのか説明不足で理解を得るのが難しい。

「スカブ隕石」の解釈
ラストでスカブ隕石が降り注ぎましたが、あれはスカブが怒り人類を滅亡させようと隕石が降り注ぎ、死ぬ瞬間に絶望病の患者が意識を取り戻し愛情を注いでくれた。ウィルや飛行機内の親にお礼を言ったと解釈していました。ウィル達が死んでしまいショックでしたが、特に疑問を持ちませんでした。

しかし他の方の感想を読むと、絶望病患者をスカブ隕石が意図的に狙い別宇宙へ連れて行ったと解釈をしていました。飛行機内の少女の「これからは一緒だよ」は死んで一緒になる、アネモネを作っていた絶望患者の施設は罰が当たったのかと解釈していましたが、隕石の角度が法則を無視して意図的に曲がった事を考えると「これからは一緒だよ」は別宇宙で一緒だよという意味でしょうか。そう考えると巻き沿いにあった人達は最悪ですね。

そして地球を包んでいた半分の殻が無くなったのか?その上で住んでいた人はどうなった?地球と外側の殻で段差が酷くないか?
■ 不完全燃焼・泣かすのが下手
戦闘シーンが少ない
ロボアニメは一般的に玩具を売るため1話に1回は戦闘を入れてきます。私はこのスポンサー向けの傾向は好きではありませんが、エウレカセブンは逆に少なすぎです。そして敵が居ないんですよね。エースパイロットやライバルが存在しないのです。名のあるパイロットが普通出てきますが、エウレカセブンには名前のない雑魚敵が瞬殺されるだけです。よって戦闘が盛り上がらないアニメで、恋愛物に偏ってしまっています。

最強の敵アネモネの「THE END」とも3回戦いあっさり勝利、最後はドミニクと分かち合う話。パイロットの気の狂い様と「THE END」の悪魔のような姿を上手く利用してなかったのが残念。
チャールズとレイは、やっと登場した良いキャラだったのにあっさり殺しすぎだし、敵の名のあるパイロットはその3名だけと終わっています。 アゲハ隊は名前もありませんし、結局民衆の関心を寄せクーデターを起こすためのコーラリアンと戦っているPV作成でしか出てないですよね。

デビルフィッシュは確かに格好良かった。しかし宇宙で戦っている姿を見て、宇宙で戦えるんだ…と驚き世界観が変わりました。そういえば宇宙船で移民してきたんだから、宇宙戦をする技術はあるんですよね、この世界。

敵艦13,000隻は?
最終決戦で連邦は13,000隻も終結させましたが、それとは一切戦闘してないんですよね。 イズモ隊が連邦を裏切り改造されスーパーイズモ艦となり塗装も黒から赤に変更。この時点で死亡フラグが立ったと思いました。

月光号の突入を手助けする為に「敵艦13,000隻の盾になる」との台詞で、感動の特攻シーンが見られると心高ぶると、コーラリアンが出現し無事突入成功。無かったことに。ここが『富野由悠季』や『松本零士』作品との違いかな。この2名は戦争(SFアニメ)で泣かせるのが上手いですよね。

最後までスーパーイズモ艦は無事で乗組員も死傷者が出なかった様ですが、戦って無いので当然です。月光号並みの巡航速度と同艦の5倍の火力に改造した意味と煽りは?もう本当に盛り上げるのが下手です。敵艦13,000隻も無かったことにされてますし。

THE END とアネモネが勿体ない
やっとアネモネとドミニクが結ばれ仲間になり、THE ENDも二人の心で目覚め黒から銀になりました。ここらかTHE ENDに二人が乗り込み、レントン・エウレカのニルヴァーシュと共に戦い敵艦13,000を撃墜する熱いシーンが見れると期待しました。
特にTHE ENDにデューイの登場する巨大戦艦「銀河号(オレンジ)」を撃墜させたら、今までの恨みを晴らせて爽快感があると心膨らませましたが、直ぐにTHE ENDはアネモネ・ドミニクをかばい消滅。その後2人は戦力外となり、ちょい役のみ。本当に感動と盛り上げるのが下手ですね。

ただしドミニクもアネモネも死なないでほっとしました。『富野由悠季』作品ならTHE ENDの攻撃「バハルックスウェル」が落下してきたドミニクに当たり死亡、そして狂ったアネモネもニルヴァーシュに撃墜され両者死亡ですからね。

ドミニクも勿体ないですね、LFOを操縦できれば良かったのに、アネモネを向かいに行くときにLFOで行くのかと思ったら、小型艇…LFOなら格好良かったんですけどね。漫画版ではドミニクはLFOを操縦できて最後死ぬとの事。

最終回で泣けなかった
最後にエウレカが取り込まれレントンが助けに行き、そして行方不明になるまでの流れは恋愛系ロボアニメお決まりパターンで、あまり感動はしない終わり方です。第48話の方が最終回に相応しいですね。
第49話の『子供にこんな決意をさせて エウレカは姿まで変えて これが大人のやる事か!デューイ!』も好きです。。

2人はどうなったか想像して下さいでは無く「アミダ・ドライブ」をお爺さんに返しに行くことが目的で、2人で持って帰って初めて泣けるんだと思うんですけどね。

追記
キャラデザと作画監督として参加している「吉田健一」氏は宮崎駿監督の弟子で「吉田神」と呼ばれ、2014年には『Gのレコンギスタ 』に参加し再び神業を見せてくださいます。

(記載:2009年10月12日/修正・追記:2015年8月28日)
■ コミック版
□ コミック版は分かり易くお奨め
アニメ放送前から連載され放送後に完結したよくあるタイアップ漫画ですが良作。絵柄をアニメ(原作)に近付けており入りやく、回りくどかったストーリーが分かり易くなっており、疑問や矛盾点が修復されています。
前半は余分な話が排除され上手く再構築されており原作より良い。後半はオリジナル展開となり、ゲーム版の主人公ルリが登場しドミニクが主人公枠に入る。デューイの野望、コーラリアンの目的と正体も分かり易くお奨め。

コミックを並べてみると違和感があります。エウレカとアネモネが交互に表紙なのに一個だけ仲間はずれがありますね。
交響詩篇エウレカセブン(コミック版)
交響詩篇エウレカセブン(コミック版)

数少ないマイナス点
ホランドがリフテクを見せつけ「英雄アドロックの再来」と呼ばれているが、親父は科学者でリフティングでも有名だったのだろうか?先を読むと回想シーンでリフティングをたしなんでいる発言はあったが…アニメでも思いましたが、ホランドと親父が同等に語られるのが不思議です。
ホランドの元部下「ロジカ」が記憶に無く調べたところ、漫画版オリジナルキャラとの事。しかし直ぐに死んでしまいます。漫画版はテンポが速く基本直ぐに死にます。人気のチャールズ夫妻が出てこないのは残念。

ドミニクが熱い
アニメとは違い、コーラリアンは人間による環境破壊で悲鳴を上げた珊瑚や魚などの突然変異の様です。ナウシカに似ていますね。ナウシカでは昆虫でしたがエウレカでは海洋生物という感じです。
ドミニクが主人公格にのし上がります。アネモネが忘れ去っていた記憶が蘇り、ドミニクと幼馴染みだったk事を想い出すエピソードは、王道ですが感動します。原作と違いドミニクが「THE END」を操縦しアネモネを助けるため死んでしまい再び感動。2年後にアネモネは普通に生きていて嬉しかったですが、ドミニクと一緒でなければそれも半減です。コーラリアンは死滅したので、エウレカも消滅。しかし模造品だったアネモネは生き残れた様です。(記載:2015年8月29日)